KIKORI

私達はRainbowをしっている

ソウルメイトに出会うと、起きること

ソウルメイトって信じますか。ビビビッときたことありますか。初めて会うのに、切なくなるほど、懐かしいような感覚に包まれたことありますか。

彼と初めて会ったとき、言葉の通り、「ビビビっ」と稲妻のように電気がはしり、瞬きもできないほど、びっくりして、彼から目が離せないでいた。何度も人を好きになったり、惚れたりしたことはあったが、このように、まだ一言も話していない人をみて、固まった経験はこれが初めてだった。

その時は挨拶程度で、すぐ家に帰ったが、「なんだったんだ、あれは・・」と、思いながらも、すぐに忘れ、その夜のフォーマルなディナーパーティーの準備をし、会場へと向かうタクシーの中、知らない電話番号から、携帯に電話があり、「もう会場に着いた?僕はもう着いたけど、席につかないで、入り口にいる」と、その彼から。どうやって私の番号を・・と思ったけど、コミュニティーは狭いから、ま、いくらでも誰からでも、番号ぐらい手にいれられるだろう。

日中会った時の彼もラルフ・ローレンの広告に出てきそうな素敵な人だったけど、夜会った彼もタキシードで正直かっこいいと思った。彼と私は違うテーブルに座ったから、私は同じテーブルに座った人達と、楽しんでいた。ディナーが終わりの方になり、色々な人が席を離れたり、移ったりし始めた時、仲良くなった女性が、「むこうのテーブルに私の友達がいるから、紹介するわ」と言われ、私も席をたったら、彼と目が合い、「後でね!」と私は手で合図した。

彼の席に行ったら、彼はものすごい笑顔で「このパーティーつまらないよ!僕の隣の人は全然話さないし。だから君がいてくれて良かった。」と。なんか私より10歳は年上なのに、そんなこと言う彼が面白くて、それから私達は色々話をした。パーティーのカメラマンは私達がカップルだと信じ、私達のドアップのツーショットもNewsletterに大きく載っていた。めちゃくちゃ楽しそうな笑顔で。

どのパーティーに行っても、彼と会い、それこそどんな眠くなりそうなパーティーでも、彼がいるととても楽しく感じ、必ず家にも送ってくれるようになった。ある夜、タクシーで送ってくれた彼が、「僕たちは何かあるよね。」と怖いぐらい真顔で聞いてきて、少しほろ酔いだった私は、「あるかもねぇ」と笑い、はぐらかした。

それから3か月ぐらいはなぜか会わなかったのだけど、いきなり電話がきて「散歩しないか。」と。この日から私と彼の関係は一気に深まった。「君への想いがなんなのか分からなくて、会わないようにしていた。だけどずっと考えちゃって。君がこの公園をジョギングしていると言っていたから、僕はジムのメンバーに入っているのに、わざわざ外にでて、君を探していた。君の家の下にあるコーヒーショップに、君が現れるんじゃないか、と飲みたくもないコーヒーをオーダーして毎朝待っていた。君が行くスーパーだって僕の家からは少し遠いのに、そっちに行き、ばったり会ったふりができないか、と期待していた。」と。

こんな年上の彼が、なんか可愛くて、私がビビビっと来た話をし、どの集まりでも彼の姿をみつけると、ホッとしていたことを伝えた。いつか、エレベーターの中で目が合い、真剣な顔をして、目をそらさない彼との無言の数秒間が永遠に感じたことも伝えた。

それから私達は度々お茶をしたり、食事をしたりしながら、自分達の想いを語りつくし、自由を感じていた。互いに恋に落ちてしまうことを恐れて、気づかないふりをするのだけど、私達が喧嘩をするときは、必ず、どちらかが友達以上の関係を求めた時。そんなこんなで彼はアメリカへと移動になり、それまでだと思っていたが、出張も多く、最低でも年に一度は会いにきてくれた。

何十年経った今でも、彼は電話をくれたり、クリスマスはプレゼントを送ってきてくれたり、自分で届けてくれたこともあった。そんな彼が昨夜数か月ぶりに電話をくれ、ゆっくりと話ができ、思い出はなしをしながら、「あなた今何歳?」と聞くと恥ずかしがって答えないから、「あのね、私も歳をとっているの。シミもしわも白髪も増えたの。わかる?でも年齢なんて関係ないでしょ。どう生きてきたかが、雰囲気や目や表情に現れ、幸せは目尻のしわにでる。私にとって人の美というのは、そういうことだから。」と言ったら、彼は「君に恋に落ちた瞬間も、恋が愛になった瞬間も覚えているよ。あんな気持ちになったのは人生あの時だけだ。世界中のどこにいても、君の香水の香りがすると、僕は立ち止まって君の姿を探してしまう。一緒によく聞いた曲を聴くと、すごく切なくなる。」と言った。

テレパシーってあるのかな。彼を想っていると、必ずこうやって電話がくる。

大変な時こそ、甘えてはいけないと、自分で問題を解決するまで、特に好きな男性には話さない。心配して連絡をしてくれても、そっとしておいて、と冷たくあしらった時もあった。私は甘えられる人がいると、頑張れなくなるから。

でもなんかこの夜は、「今、あなたがそばにいてくれたら、どれだけ素晴らしいか。」と言ったら涙出ちゃって。弱いところ彼には見せないできたけど、彼の低い声は心地よく、いつでも電話してきて、と言ってくれた彼に絶対的な包容力を感じ、「今年のクリスマスは特別なプレゼントを贈るよ」と、言われて、笑みがこぼれた。

「君のことを愛している。」

若い世代の子だったら、絶対「重い」と言うだろう彼の本気は、私にはしっくりくる。

「私の方がもっとあなたのことを愛している。」

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ソウルメイトを呼び込む満月